今回の企画のためには、原曲を編曲しなおす必要があります。
ギター工場の職員を想定したロックバンドと、中学校の吹奏楽部が一緒に演奏するのがこの企画のイメージです。
なので、原曲には入っていない楽器のアレンジを考えたり、演奏者の技量に合わせて楽譜も書き換える必要があります。
では誰にお願いするのか……。
クマロボさん。
西興部と八王子で二拠点生活をしている作曲家さんです。
トレンディなライフスタイルを期せずして先取りしてしまっていたクマロボさんですが、西興部にも生活拠点を置いたきっかけはやはりRYUTistです。
もともとRYUTistのヲタクだったのが、「毎年ライブ来るなら先に行って待ち構えとけばいいじゃん」のノリで西興部村森林公園管理人の仕事を始めたようです。
12月:編曲依頼のジャブ打ち。
1月:「クマロボさんのアレンジ楽しみっすね~」(浅野と私)
2月:「いちおう2月末で〆切っていうことでお願いしてますよね~」(浅野と私)
3月:「いや~、まぁ、忙しいんでしょうねぇ~(心配)」(浅野と私)
4月:「やや、遅いですね。ていうか、もう村に来る時期っすよね。え?まだ手付けてないんスか??(動揺)」(浅野と私)
5月:「なんか新型の肺炎流行ってるらしいっすね。夏の録音延期はクマロボさんには内緒にしときましょう。(諦め)」(浅野と私)
6月:「まぁもうここまで来たらクマロボさんに合わせるしかないっすね。日程は再調整します。とりあえずブラスだけでも終わらせましょう。(菩薩)」(浅野と私とクマロボ)
結局アレンジが上がってきたのは7月末でした。
デモ音源を聞いての感想:
「エモい」
本当に腹立たしいですが、できあがった音源はエモ心をくすぐられて聞くたびにアツくなるものでした。
メンバーが飽きずにバンドを続けるためには、情動を駆動してゆく必要があります。政治と同じです。
それを見事に叶えてくれるアレンジに仕上がったと思います。
練習をしていくなかでも、バンドメンバーとやりとりをしながら、
楽譜を書きかえていけるのが、クマロボさんにお願いした良さでもあります。
メンバー変更にも柔軟に対応していただいて、ブラスのアレンジはほぼ初めてとのことでしたが、クマロボさんにとっても良い経験にしてもらえたのではないかなと思っています。